これからマイホームを建てようか検討している人たちにとって、住宅ローンの金利動向は気になることの1つでしょう。住宅ローンの金利が上がればローンを組むのも大変です。そこで、住宅ローンの金利動向について、どういったときに動くのかを解説します。
金利の動きによって住宅ローンは変動する
住宅ローンの金利は、ほかの様々な金利と同じような動きを見せます。景気や物価、為替相場が上がれば住宅ローンの金利は上昇し、反対に景気や物価、為替相場が下がれば住宅ローンの金利も下がるのです。
住宅ローンの金利が上がることで起こるリスクとは
住宅ローンの中でも変動金利型と固定金利選択型には、金利の上昇によるデメリットがあります。
・変動金利型
変動金利型は半年ごとに金利の見直しがあり、5年ごとに返済額も見直されます。金利が上がれば金利も見直される仕組みです。返済額に変更があれば、家計に大きな影響を与えます。
・固定金利選択型
3年や5年、10年などの固定された期間は一定の金利で支払いが行われますが、固定期間が終わると金利が見直されます。金利が上昇すると変動金利型と同様に返済額に変更があるでしょう。
金利の上昇に左右されない住宅ローンはある?
変動金利型のように金利に左右されないことを条件にするなら、「全期間固定金利型」の住宅ローンを選択しましょう。返済額が変わらないので、将来の計画を立てやすくなります。ただし、ほかのタイプの金利と比較すると金利が高めに設定してあることが多いので気をつけましょう。
2017年の住宅ローンの動向
今後の住宅ローン金利はどうなっていくのでしょうか?
2016年8月には過去最低の金利となりましたが、その後は少しづつ上昇しているようです。変動金利に関しては、コスト面から下降する見込みは少なく、上昇する要因もないため、当分はこのままの状態を維持することが予想されています。変動金利はどの金融機関も金利を低く設定してあるので、これからマイホームを建てようと考えている人は組みやすいと言えるでしょう。
長期固定金利に関しては、世界規模で見ると上昇しているようですが日本はまだまだ景気低迷が続くと考えられています。よって、大きく上昇する可能性は低いでしょう。住宅ローンの金利が上がるとこれからマイホームを建てようと考えている人は不安になるでしょう。将来の景気は誰にもわかりませんが、今後まだまだ上昇は予想されていないので、それほど心配する必要はないと言えます。家族や金融機関としっかりと相談をして、検討しましょう。