家の話

三重県だからこそ新築平屋はメリットがたくさん

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2階建てと平屋の住宅を比較してみよう

 

三重県の場合は、新築で家を建てるとすると、どうしても多階層(2階建て、3階建て)という方が多いと思います。私も自宅は2階建てです。ですが、当社のお客様では平屋を建てたいというお客様も少しずつ増えています。

 

家づくりには当然ですが予算があり、便利の良い、人が多く住んでいて人気のある土地はそれなりに高いので、なるべく狭い土地を上手に生かすという発想が重要です。後ほど詳しく書きますが、建物のコストも2階建ての方が割安なので、建物を比較的安く建てるために立体的に使う2階建てを建てるというわけです。

 

これはどういうことかといえば、2階建ては、1階には屋根が要らないので、屋根の面積が狭くて済みます。つまりその分、床面積あたりの建築費用はわずかですが安く済みます。また、同じ延床面積で建物が建っている土地の面積も狭くて済むので、駐車場が広く取れるとか、そもそも土地が狭くても広い家が建てられるというメリットがあります。

 

名古屋の都心などでは3階建ての住宅も一般的ですが、3階建ては構造計算が必要になったり、防火認定が必要になったりと建物にかけるコストが割高になる場合も多いので、四日市の本当に土地が高いエリア以外ではあまりお勧めしません。

 

つまり、三重県内では2階建てが主流だと思うのですが、最近は非常に要望が増えつつある、平屋についてここで考えてみたいと思います。

 

■新築で平屋にするメリットは

 

三重県で、新築で注文住宅を建てようと考えている場合、平屋を選択する方が増えてきています。もともと平屋というと、年齢的に上の世代に人気であると考えられてきました。ところが、最近では年齢に関係なく、幅広い世代で人気が上昇するようになってきているのです。

 

平屋のメリットを考えてみると、家の中での動線が単純化するということが挙げられるでしょう。上下に移動することがなくなるため、移動に負担がかかりません。これが高齢者の方には平屋が良いという一番の理由でしょうか。70代以降の方の中には、階段が苦手になる方も多いので、必然的に平屋という選択肢になります。これは、小さいお子様にも同じ事がいえます。階段から転落する心配が無くなりますので、ケガのリスクは確実に小さくなります。

 

また、一般的なご家族の住宅の場合は、複雑な動線を必要としません。昔の農家などは、大きな住宅も珍しくなかったので、1階に部屋が7つも8つも沢山あるような家がありました。しかしながら、家族の人数が減ったために、今の住宅に必要な部屋の数は、家族のリビング、ダイニング、ご夫婦の主寝室に加えて、お子様の数だけ部屋があれば充分になっています。ほとんどの住宅は4LDKもあれば充分のはずです。その場合は、玄関からリビング経由で家族おのおのの部屋にいける設計にすることで、家族がバラバラになりにくいと工夫も可能です。

 

当然ですが、高低差がほとんどないので、掃除をするのも簡単で、掃除機を移動させたりする手間もないでしょう。たいした重さではないと考えるかもしれませんが、どんどん年をとってくると、掃除の重さが思っている以上に負担になってくることもあり得ます。平屋の場合はそのような心配もありません。平屋で、設計によっては自動掃除機を使うことも可能になります。

 

2階建ての場合は、2階で人が歩く音が聞こえたり、大きな音楽を鳴らすと聞こえるなどの騒音が気になる場合がありますが、平屋の場合は2階がないので、そもそものような用問題は起きません。

 

動線が単純になるということは、それだけ風通しも良くなることでしょう。複雑な形状を作ってしまうと、風は抵抗を受けて抜けにくくなります。どこかで、空気がよどむ設計にすると、部屋によってはカビが発生しにくくなったり、生活していても圧迫感を感じるようになりますので、風通しがいいということは、住宅にとって大きなメリットになるでしょう。カビやほこりなどが、発生しににくく、たまりにく設計にすることで、生活環境を清潔に保つこともできるようになります。

 

■将来的な家族との生活を考えてみても

 

家族の接点も増えるのは、動線が単純なだけではなく、リビングに家族全員が集中するからです。親の目の届く範囲に子供を置くことができるということは、安全という面でも重要でしょう。思春期など難しい年代になってきていても、子供の顔を見て生活するということは重要な意味をもつのではないでしょうか。将来的に子供が巣立っても、平屋の場合は、比較的管理しやすい家にすることができるのではないでしょうか。

 

ご家族が高齢になって車いすの生活になったり、介護などのためにご両親などを引き取ることを考えても、非常に簡単に家全体をバリアフリー化を実現することが可能です。やはり、階段がないというメリットは計り知れません。

 

もし、車いすを住宅内で使うことを想定する場合は、廊下をあらかじめ広く作っておくことをお勧めします。一般的な住宅の場合は、廊下が少し狭いので一般的なサイズの車いすは使いにくいと思われますし、後から廊下の幅を広げることはかなり困難です。

 

■平屋だからこそ抱える問題

 

三重県でも平屋が増えてきている反面で、平屋は平屋なりの問題もあります。問題をよく理解したうえで建てることができれば、有効に活用することができるのは間違いありません。

 

三重県で増えてきている理由のひとつとしては、土地の単価がそこまで高くはないということが挙げられるでしょう。名古屋などの都市部と違い、上下方向に延ばさずとも、住宅の床面積を広げることができるからです。当然のことですが、駐車場のスペースなどを考えて、それだけ大きな土地にしなければ、希望する床面積の家を作ることができません。

 

逆に言えば、大きな土地の確保ができない場合は、床面積も狭くなってしまいますので、2階建てを選択する方が合理的です。都心部に比べて地価の低い三重県といえども、坪5万円としても100坪土地を購入すれば、500万円と大きな金額が動くのですから、重要なポイントでしょう。

 

つまり、平屋は駅から比較的遠い、便利の悪いところでは、建てやすいということになります。充分な広さをもった土地を確保すると、土地の価格がかけ算で効いていきます。4LDK120平米の住宅を考えると、最低でも80坪程度の土地が必要になります。ある程度の庭も欲しいとなると100坪程度は欲しくなります。80坪としても坪20万円の土地と5万円の土地では、土地だけで1,000万円以上のコスト差になってしまいます。

 

将来ご家族が増える可能性がある新婚家庭の場合、将来予測を間違えて平屋を立ててしまうと、部屋数が足りなくなっていってしまうこともあり得ます。例えば、子供は1人で充分と考えていても、双子だったり、2人目、3人目が欲しくなる事も考えられます。そのような家族が予想に反して増える場合は、平屋でも2階建てでも増築などを考えないといけなくなる場合があります。

 

また、防犯ということだけを考えると、平屋は2階建て、3階建てより不利です。侵入経路としての窓がすべて1階にあるという事は、どの窓からでも侵入できるという事になります。万が一賊が侵入した場合、探す場所もすべて同じフロアになりますので、短時間で被害を広げてしまう可能性もでてきます。洗濯物も当然ですが、庭などに干すことになりますので、家に人がいるのかいないのかが、2階建ての家に比べて解りやすいというハンデがあります。それらの点が防犯的にはマイナスですので、雨戸、シャッターなどで充分な対策を行うか、治安などを十分に検討する必要があります。

 

家族全員の行動を把握しやすいのが平屋ですが、それだけにプライベートな空間も作りにくくなります。子供が小さいうちは、メリットも大きいのですが、年齢とともにデメリットも感じられるようになるかもしれません。リビングで勉強させたりすることは大きなメリットですが、思春期になると、その分だけ反発も出るようになる場合もあるかもしません。

 

また、自宅兼店舗を考える場合は、店舗面積に制約が出る場合がありますので、充分な広さの土地が確保できない場合は、2階建ての方が合理的です。

 

これからの生活ということも考えて選択しないと、デメリットばかりが目立つ住宅になってしまうでしょう。

 

■建物のコスト上昇の原因

 

平屋のデメリットとして、土地の確保がありますが、本体価格という面でも2階建て、3階建てより床面積当たりの単価が上昇します。その理由のひとつが屋根の問題です。2階建て以上になると、屋根の面積を減らすためにベランダを作ったりもしますが、平屋ではそうはいきません。当然面積が広がることで、価格が増えてしまいます。2割近く上昇することもあり、思っている以上に高額になることもあるのです。

 

ただし、屋根の価格は屋根の素材にもよりますが、住宅の単価を考えると極々一部にしかなりません。面積あたりの単価は総2階といって、1階と2階の面積が同じ住宅一番安くできると思います。

 

建築費に制約がある場合には、そのように総2階にすることをお勧めいたしますが、逆に余裕がある場合は、生活にゆとりが生まれる平屋のメリットも生かせます。

 

■平屋は耐震性が向上する

 

価格とは逆に、三重県で平屋を新築するのであれば、耐震性の有利さも考えておくといいでしょう。そのうえで間取りを考えたりすれば、将来にわたって安心して住むことができる家にすることができるようになります。

 

構造を考えてみると、平屋は2階がありません。当たり前のことですが、これが重要です。地震が起きた時には、重心が高くなればなるほど、揺れが大きくなっていきます。これが3位階建てにもなると、地震の振動がより大きなものとして伝わります。構造をしっかり計算しておかないと、高階層の揺れと低階層の揺れがずれるようになり、構造的に破壊するようになるのです。それが平屋になると、屋根から基礎までの距離が短く、構造が一体となるため、こうした差が生まれにくくなります。

 

地震が起きた時にかかる力を受け止め、分散することができるようになるため、耐震上非常に有利です。このように、建築基準法上の耐震基準以上の性能を発揮する住宅を簡単に設計できます。2階建て、3階建てよりも耐震化なら平屋といえるでしょう。さらに、金物を使ったり、制震用の部品などを使った耐震壁を増やすことで、上からの重い加重要素を考慮せずに地震に強い構造を作り上げられます。柱が短くなることで、一般的な太さの柱を使えば、構造的にも充分強くなることが解ります。

 

平屋で広いリビングを作ると危険といわれることがあります。これも構造設計次第です。実際に同じ作りで2階建てにすれば、梁にかかる荷重も増え、広い空間に柱や壁がない分だけ耐震性に劣ります。ところが、構造が単純な平屋のばあい、横に対する揺れに備えることができれば、比較的広いリビングを作ることができるでしょう。重さは屋根しかないのですから、この差はとても大きなものになります。平屋の場合、部屋数を確保するために、壁を増やすことにもつながるのですから、構造を考えれば耐震性は向上させやすいのです。

 

2階建て、3階建ての場合、床材の強度を上げることで耐震性を引き上げること可能ですが、当然のことなが、木材の強度を上げるということは厚みを増すということになります。これは、重心をより高い位置に移動させることになるでしょう。つまり、どのような補強を施すとしても、平屋を補強するほうが確実であり、強く耐えられる住宅を作ることができるのです。

 

 

 

このように、三重県で新築の注文住宅を平屋で考えるのは、土地が安い場所に限っていえば大変有効であることは間違いありません。便利が少し悪い場所でも、広い駐車場で、広い庭が確保できることになります。逆に、便利がいい人が多く住んでいるところが希望の場合は土地のコストが高くなりすぎて、向かない事も考えられます。

 

これを機に、今の家族構成や将来の家族構成、ご両親の年齢なども充分に考え、将来も使いやすい住宅にできるかを検討してみることが重要です。そのうえで、問題がないのであれば、家族が伸び伸びと、安心して生活をすることができる平屋を検討してみるといいでしょう。

 

意外に快適な生活が待っているかもしれません。

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